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「ふりむいて東山」を終えて

 

「ふりむいて東山」ひとまず終了致しました。(ドキュメントの作成はまだ続きます。)

〈さきがけ世代〉、〈みふれる世代〉、〈うぶごえ世代〉が集まり世代をこえてダンスを通じて一緒に過ごした12日間でした。

 

企画内容が決まった時にこれは面白い企画だと思いましたが、実際どんな事になるのか?うぶごえ世代は集まるのか?などいくつか不安もありました。

でも始まってみると4組の〈さきがけ世代〉から多様な体の在り方や、沢山の言葉をもらえた貴重な4日間でした。

そして〈みふれる世代〉からは「何が印象に残りましたか?」「どの動きをやってみたいですか?」「これは何を目的としたワークでしょう?」との様々な問いが投げかけられました。

その事で自分は何をどうしたいのか?どうすればそれが出来るのか?と、自分自身に問いかげる時間に変化した4日間になりました。

WS講師やナビゲーター、アシスタント、同じうぶごえ世代の参加者など、沢山の人と関わる事でこれまでの自分とは違う価値観や考え方を知り、経験してない踊りや、他者の体との出会いがあって最後のみがく4日間を迎えました。

即興の要素が多い本番では、それぞれがこれまでやって無かった動きや、ここぞ!って判断による動きで3公演全てに色んなチャレンジが生まれて場は変化し、舞台上でつくられる時間はとても豊かになりました。

 

参加者同士が共有しながら場をつくる事はとても大切だけど、時にそれは自発的な体では無く、他者に合わせてその場を過ごしている場合もあります。

時には一人で飛び出す勇気と決断が必要で、それをキャッチした瞬間に判断しなくてはならない。

でもその瞬間はとっても恐くって、恥ずかしくて、孤独です。

誰も助けてくれないし、結果が分かっていて飛び出すのではないから。

それでも自ら飛び込んで行っだ時、そこでしか得られないものが必ずあります。

それは決して言葉では説明出来ない事で、それこそがこの企画で一番渡したかった事かもしれません。

 

今さんの「表れたものが違っていても、正直な体だったら良いです。」

矢﨑さんの「やるか、やらないかのどっちか。」

セレノさんの「欲しいものはトライした人の所にしかこないから。」

しげやんの「ソロだけどみんなでつくってる。みんなでつくってるけどソロダンス。」

終わってみればそんな言葉通りになりました。

 

「ふりむいて東山」に関わって下さった皆さま、ほんとうにありがとうございました。

この12日間で得た事はこれからも形を変えながら、それぞれの中にずっと残っていくと思います。

またどこかの舞台でお会いしましょう。

 

 

「ふりむいて東山」総括:竹ち代毬也

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